2003.11.02 Sunday
MTBフェスティバル2003

2003 11/2
MTBフェスティバル2003、出場してきました。ペア90分レースにサークルの現役とOBから4ペア8名が参加。とても楽しいレースだった。
会場は横浜市緑区にある、緑山スタジオシティ。ここはTBSのロケ地でもあり、会場の脇には筋肉番付の「SASUKE」のセットがあった。普段は入れないところなので、なかなか新鮮だ。
天気は快晴で、これ以上ないくらいのレース日より。去年はちょっと肌寒かったが、今年は暖かい。というか、暑いくらいだ。
ペア90分レースには男子ペアと男女ペアがあり、うちらが参加した男子ペアは72チームが参加した。男女ペアは何チームだか知らないが、同時に走るのでコースでは相当な数のレーサーが走ることになる。
XCコースは基本的には去年と似たようなコースで、所々切り返しなどが変わっていた。距離は約2.8kmの周回コースだ。一部路面が乾いてサラサラした土にタイヤをとられるが、去年みたいにドロドロの所はないのが嬉しい。
スタートラインに並ぶ順番は参加の申し込み順なので、早めに申込書を出したおれのチームはゼッケン8番をゲットし、最前列につくことができた。スターターはじゃんけんで負けたおれが努めることに。
スタートは初参加の去年に比べたらマシだが、やはり緊張した。スタートの号砲が鳴ると、一瞬でオラオラモードに切り替わった。すぐアウターにシフトアップし、ガンガン走っていく。
去年みたいに横からガンガン抜かれていくかと思いきや、思いの外、先頭キープのまま最初のコーナーに突入。そして最初の鉄板の敷いてある激坂にさしかかる。
ここは勢いをつけて上り、さらに軽いギアで回していかないと乗車したまま上れない。前の選手が途中で止まったため、後ろは否応なしにMTBから下りて押す連鎖反応が起こった。
MTBを押しながらダッシュで坂を駆け上がる。一気に足に乳酸が溜まっていくのが分かり、この先が心配になる。しかし、とにかく1周目にいいポジションで抜けることに大きな意味があるので、とにかく全開で行く。
前のライダーの後ろに付き、とにかく全力で走る。一気に息が上がり、早くもアップアップになる。しかし呼吸を整える暇も、ドリンクを飲む余裕もない。
いったん下った後の激坂は、はなから乗って上れないとわかっているので、最初から押しで上っていく。押しでも辛い。自分の「ハァハァ」という呼吸のみが聞こえる。
日が差し込む引き返しのところで、忍者麺が立っていた。「8位だよ、8位!!」と叫んでいた。これからどんどん抜かれていくかもしれないが、とにかく今はかなりいいポジションにいることがわかった。がんばってこのポジションを忍者麺につなぎたいと思った。
前後のライダーもみな全開で、殺気立っている。緊張感の漂う中、細いコースを1列になりながら走り抜けていく。そんな中を走っているので、距離がやたら長く感じた。後半は体もかなりいっぱいいっぱいになってきている。
上りで数人に抜かれるが、思ったより抜かれなかった。最後の土が積んでいるところは去年より楽になっていて、かなり嬉しかった。大会本部の前を抜けると、ピットに入った。
忍者麺にタッチして交代すると、おれはそのままシートの上に倒れ込んでしまった。全力を尽くした1周だった。
1周約10分くらいかかるので、忍者麺がやってくるときには、息も整い、水分補給も済ませて、準備OKだった。思ったより早く2周目を終えてピットに戻ってきた忍者麺と交代すると、3周目を走り出した。
1周目の後ろの方は選手達が詰まって団子状態だっただろうが、3周目となると人もまばらで、とても走りやすかった。遅いライダーを「右行きます!!」と声かけて抜きつつ、進んでいく。
3周目を終えて忍者麺と交代すると、彼は4周目と5周目、2周連続で走った。そこで、おれも6周目と7周目連続で走ってみた。周回を重ねるごとに、慣れてきてコースも長く感じなくなってくる。
8周目を終えて戻ってきた忍者麺と交代すると、最後の10分は交代ができないので、おれがラスト2周を走ることになった。9周目を走っているときからなんとなく予想していたが、ピットへの道が閉まっているのを見て、再認識した。
ラストの10周目は、疲労もピークで、筋肉も悲鳴を上げていた。足を動かそうとしても反応が鈍い足を、無理矢理動かして走っていく。2つ目の激坂を上った後、両足をいっぺんに攣った。後ろからはライバル達が迫ってきてる。やばいと思いつつ、そのまま無理矢理足を動かす。
激下りになったので、足を伸ばして攣りを治そうとすると、うまく治った。しかし、気を付けて下らないと転倒するような下りなので、変に足を伸ばしていたせいでタイヤを溝にとられてバランスを崩し、コース脇の木に肩から突っ込んでしまった。
そこで1人抜かれたが、後続があまりいなくて助かった。近くで観戦していて木に突っ込むところを見ていたおじさんが「がんばれよ!!」と応援してくれたのがとても嬉しかった。しかし、返事を返す余裕はなかった。
ある上りで、前を走るビギナーライダーが上りきれなくて止まってしまったので、後ろのライダーとその後ろにいたおれも止まることになった。そしたら後ろから走ってきたライダーが勢いでそのまま抜いていった。
XCコースは細いので、前に遅いライダーがいるとなかなか抜けないことがあり、焦っているときなどはイライラする。しかし、初心者も参加する草レースではしかたがないことだ。
最終ラップも後半になってくると、息は上がり、足は鉛のように重い。辛い。しかし、きついのは他のライダー達も同じだ。高いMTBにXTRを付け、いっちょまえ格好をしている他のライダーも、動きがスローになっている。
速いライダーに抜かれつつ、遅いライダーを抜いていく。最後は団子状態になり、もう順位を上げることができなかった。ゴールに戻ってくると、チェッカーフラッグが振られていた。レースは終了した。
あまりに足が重く、痙攣気味になっていたので、ゴール地点からピットまで移動するのも辛かった。ピットに戻ってくるなり、椅子に座り込んだ。すると、立とうと思っても立てなくなった。それほど足がやばかった。
サークルから参加した人のリザルトは、7位”SUNA&うぽぽ”(スナ+忍者麺)、10位”こんにゃくR”(パラサ+コイソ)、25位”こがね虫”(走り屋さん+アライさん)、65位”湯あがり爽快サブ”(プリン+オビ)。
社会人になって走れる時間は激減してしまったが、とりあえず現役に負けなかった上に予想以上に順位がよく、まだまだ第一線で活躍できることを示せただろう。
とにかく全力を出し切り、みんなで楽しくレースを走ることができて、結果もついてきたので大満足だった。大きな充実感と達成感を得ることができ、クタクタになりながらも、心はスッキリとしている。
現役生にもレースの楽しさを味わってもらえたし、これで来年からはもっと現役生が参加してくれることを願う。当然のように、うちらOBも参加したいと思う。
ロードを買ってからロードばかり乗っているが、今回のレースで自然の中をMTBで駆け抜け、MTBの楽しさを再認識した。今年の冬もMTBで山サイに出かけようかなぁと思った。
このレースのおかげで、充実した連休となった。やはり、おれの幸せには、自転車が欠かせない。もっと多くの人にこの楽しさを知ってもらいたいものだ。
(ちなみに、画像はソロ1時間レースのとき撮影したもので、全然知らない人です。)